いろいろな演奏の試聴ができるので重宝しているこのサイトですが、できるだけいい音で楽しむためのグレードアップをいくつか試みました。まず始めに、自室のオーディオ機器の信号の流れの紹介から。 PC > DDコンバータ > CDP(DACとして使用)> AMP > SP 今回は、以前SPケーブル等でお世話になったプロケーブル社のノウハウ(詳しくは同社ホームページをどうぞ。)を取り入れ、①PC > DDコンバータ間のUSBケーブル、②DDコンバータ > CDP間の同軸ケーブル、③CDP> AMP間のRCAケーブルの合わせて3カ所のケーブルの変更を行いました。(例のごとく、プロケーブルが勧めるケーブルは高額なものでないところがいいですね。同軸ケーブルが長いのは、PCとオーディオセットが離れているためです。) ①USBケーブル ユニブレインUSB2.0 50cm 2600円 ②同軸ケーブル ベルデン1694A 4m 3600円 ③RCAケーブル バイタルVAM265 1m 3600円 まず、デジタル系の2つのケーブルの変更により、かなり品位が上がりました。デジタル信号を扱うので、何でも同じと考えがちですがやはり違うんですね。このサイトは、AACという圧縮データを音源にしているのですが、今回の変更で、音の密度感やダイナミックレンジの向上がはっきりと感じ取れました。混濁のないオーケストラのスケール感やオルガン曲での重低音もちゃんと出てくるようになりました。高音の濁り感もかなり取れ、ピアノ曲では音の粒立ちもしっかりと表現できています。もう少し音のしっとりとした滑らかさがあれば、CDに肉薄するという感じでしょうか。これはデータの資源が限られていますから仕方がありません…。 バイタルのRCAケーブルの方は、NMLの試聴のためというよりも、通常のCD再生のグレードアップのためといった方がいいのですが、これがまたドンピシャリでした。プロケーブルのサイトでは、EMIやDECCA、PHILIPSのクラシック音楽に最適といううたい文句でしたが、看板に偽りなしでした。特に1970年代のEMI録音の少しこもった感じのオーケストラはこんなものだろうと今まで思っていましたが、それがなんと瑞々しく表現されるのでしょう…。(特にカラヤンやケンペのものなんかすごく聴きやすくなりました。)DECCA録音の音響バランスもよくなり、ブリリアントな感じが2割増しくらいになったような感じがします。(こちらはあくまでも「感じ」ですが…)また、手持ちのCDをとっかえひっかえ楽しむことになってしまいました。ケーブル1本でこれだけ違うんですね。かなり以前に、やはりプロケーブル社からベルデンのRCAケーブルを導入しました。その時の品位向上も目覚ましかったのですが、今回はその時から使っているベルデンからバイタルへの変更だったわけです。(2007/10/1 のブログをご参照ください。) ただ、こうした変化はかなり微細なものであることは確か(音楽に関わっていない人には聞き取れないレベルの変化かもしれません)なので、これだけお金をかけるだけのことはあるかと言われると、個人の価値観の問題になってしまいます。私自身は、これだけ投資をした今回のグレートアップは大成功だったと思っています。(ケーブルの価格も某オーディオ誌が勧めるような高額なものではないところがよかった…) 「たかがケーブル、されどケーブル」です。
by htskawa
| 2017-06-01 22:50
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