土曜日の夜、富山大学医科薬科管弦楽団の第40回定期演奏会を射水市小杉文化ホール ラポールに聴きに行ってきました。富山シティフィルは、富山県のオーケストラ連盟に加盟しているこの楽団を聴いて応援しようということで、この日は練習をお休みにしていました。(当団からもエキストラで少なからず参加している人もいます。)まず同楽団へは、40年の長きにわたり演奏会を休まず続けてこられたことに敬意を表します。 さて、オープニングはシューベルトのロザムンデ序曲。学生指揮者さんの堅実な棒の下、難しい曲ながら熱演でした。サブ・プログラムは海外で活躍中の若手ピアニスト大米真理恵さんをソリストに迎えての難曲シューマンのピアノ協奏曲。ロマン派色が色濃く漂うこの難曲(合わせがとっても難しいんです…)に果敢に挑んだソリストとオーケストラに拍手です。協奏曲終了後、ピアニストはアンコールに英雄ポロネーズを披露。これも見事な演奏でした。 メインプログラムのドヴォルザークの交響曲第5番。あまり知名度が高くない曲ですが、ドヴォルザークらしい趣向を凝らしたオーケストレーションに彩られたローカル色豊かな曲想にあふれる中期の力作です。ビエロフラーヴェクのCD評でも紹介しましたが、私も最近気に入っている曲です。こうした曲に勇気を持って取り組んだオーケストラにまず拍手を贈りたい。このオーケストラで長年タクトをとられている鈴木博詞氏の下、一丸になって取り組む清々しい演奏でした。前へ前へと引っ張る指揮故か、少々陰影に乏しい瞬間もありましたが、交響曲を1曲堪能したという満足感を味わうことができました。学生諸君の熱演に改めて拍手です。
by htskawa
| 2017-06-04 22:52
| Music
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