オーケストラの練習が降り番でお休みでしたので、立山町で行われたNHK交響楽団の首席奏者の福川伸陽のホルン・リサイタルに出かけてきました。ホルンの音、技術を堪能できたすばらしいコンサートでした。町教育委員会その他のお力により立山町で開催されたことに感謝いたします。当日は県内の吹奏楽関係の行事があり、ぜひ聴いてもらいたい中高生が少なかったのが残念でしたが、ほぼ満員の盛況でした。また、ホルンにあまりなじみのない方のための福川氏自身のトークも曲間に挟まれ、彼のホルン愛の感じられる誠実な人柄に触れることもできました。 演奏された曲は以下の通りです。 1 メシアン 「峡谷から星々へ」~恒星の呼び声 2 ベートーヴェン ホルン・ソナタ 3 ヒンデミット アルトホルン・ソナタ 4 源田俊一郎編 ふるさとの四季 5 バーンスタイン(小林健太郎編)ウエストサイドストーリーからマリア他 6 ガーシュウィン(福川伸陽編)ラプソディー・イン・ブルー メシアンやベートーヴェンで聴かれた完璧でクリアなアタックは言うまでもなくですが、今が旬である彼のいつややかでありかつホルンらしい憂いのある音は本当に間近で聴いていてすばらしかったの一言です。さすがにガーシュウィンはホルンで演奏するにはアレンジに無理があったようですが、彼の超絶技巧を聴くことができました。アンコールで演奏されたスローのジャズバラードは哀愁たっぷりで彼の歌心を感じさせられました。本心をいうと、超絶技巧の曲よりも歌を聴かせてくれる曲をもう少し聴きたかったというところでしょうか。 彼が日本音楽コンクール(2008年第77回)で優勝した頃から、彼のすばらしいホルンを知っていましたが、実際に演奏を聴いてみて、彼のすごさを再確認できました。これからも日本を代表するホルン奏者として活躍してもらいたいと思います。
by htskawa
| 2018-06-26 22:13
| Music
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