年末に今年1年の私の音楽体験を振り返ろうと思っていたのですが、先週、件の吉田裕史氏のニュースが飛び込んできましたから、とっても気分が振り返るどころではありませんでした。
今週初めは、ネット上の吉田裕史情報をいろいろ見てきましたが、気になったのは某有名掲示板での吉田氏の話題。なかなかクラシック音楽界にくわしい人たちによるものでしたが、この掲示板の特徴である匿名による書き込みというものは、読んでからの後味がどうも悪い。彼らは語ることそれ自体にカタルシスを感じているのではないかと思うほどです。たとえ正論であっても、あのような文章表現では悪意を感じてしまいます。まあ、いやなら無視していればそれでいいのですが…。 さて、本題に入りましょう。 今年の富山シティフィルハーモニー管弦楽団が開いた4回の演奏会は、それぞれ個性の違う4人の指揮者にタクトをお願いしました。 1月の第25回定期演奏会では、音楽監督の土井浩氏と彼の長男、土井奏氏のVn独奏による共演を行いました。初の親子共演でしたが、息のピッタリと合ったブラームスの協奏曲はなかなか感動的でした。 6月の第26回定期演奏会は、今回が5回目となる吉田裕史氏との顔合わせでした。「運命の力」序曲やローマの噴水では熱いイタリアの風を感じさせてもらいました。私たちとしては久々になるベートーヴェンのエロイカは、若々しい情熱にあふれた演奏になりました。 11月の射水市合併1周年記念第九コンサートではベテラン手塚幸紀氏の指揮でした。氏の正攻法な練習に引き込まれた団員もずいぶんいました。カチッと合わせることが、こんなに素晴らしいなんて、久しぶりに味わった感動でした。 12月の黒部市合併記念の第九コンサートでは若手の横島勝人氏のタクトで演奏しました。情熱にあふれた彼の指揮はとてもダイナミックで、すぐに演奏者を引き込みました。にもかかわらずオーセンティックな理論に基づく彼の練習にもとっても納得させられました。 このように見ていくと私たちのオーケストラってなんて恵まれているのかなって思います。こんなに素晴らしい指揮者たちとこんなに演奏できるのですから。 「クラシック100バカ」で少し自分たちの活動について考えもしましたが、自己満足的と言われようと、私自身は、こんなに自分の音楽的欲求を満たしてくれる、このオーケストラの活動ってやっぱり大好きです。
by htskawa
| 2006-12-28 22:21
| Music
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