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今年1年を振り返る その3 Audio Visual編
今年はコロナ禍によって外出を控えた分、自宅でいい音楽をたっぷりと聴くことが出来ました。ほとんどが旧譜なのですが、今まで聴き逃していた多くの名演奏に出会うことが出来ました。早速ベスト10をリストアップしてみましょう。

① モーツアルト 交響曲集 セル/クリーヴランドo
② ブラームス 交響曲第2番 ムラヴィンスキー/レニングラードpo
③ マーラー 交響曲第6番 ラトル ベルリンpo
④ モーツァルト ピアノ協奏曲集 カサドシュ(pf)セル/クリーヴランドo
⑤ ワーグナー ニーベルンクの指輪 ブーレーズ/バイロイト祝祭管弦楽団
⑥ パレー名演集 パレー/デトロイトso
⑦ メータ/ロスアンジェルスso デッカ録音集
⑧ ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ジルベルシュタイン(pf) アバド/ベルリンpo
⑨ ブルックナー 交響曲第8番 ヴァント/ベルリンpo
⑩ プロコフィエフ 古典交響曲 レヴィ/アトランタso

番外 ベートーヴェン 交響曲全集 クーベリック/ウィーンpo等 9つのオーケストラ

昨年感銘を受けたセルの演奏を今年もたっぷり聴きました。特に印象に残っているのが、①モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」。この第4楽章の神がかり的な名演奏は是非多くの方に聴いてもらいたい。これほど完璧なオーケストラのアンサンブルは耳にしたことがありません。

②のムラヴィンスキーのものは所謂ウィーンライブと呼ばれているものですが、音の悪い彼らの録音の中では比較的条件がいいようです。私が今まで聴いてきたブラームスとはまるで違う曲のように大きく表情を付けた演奏は一聴の価値ありです。特にクレッシェンドのダイナミックレンジが半端じゃない!

カサドシュをソロに迎えた④もある意味①と同じような完璧なモーツァルトです。特に私の大好きな第23番がいい演奏です。

「ブーレーズのリング」ということで今から40年前に話題になったプロジェクトのライブ録音ですが、今までのねっとりしたワーグナーを彼お得意の理知的な解析でまとめ上げた感じのする演奏です。発売当時は高額で手が出ませんでしたが、ヤフオクでかなりリーズナブルに入手できました。

⑦私の青春時代にも重なるロスアンジェルス時代のメータは本当にいい仕事をしていました。マルチ録音全盛期のデッカの音も素晴らしい。超名演ではありませんがいい音を聴く快感に酔えます。スターウォーズの演奏会版も学生の時に擦り切れるほど聴きました。(レコード時代には、よく聴いたことをこのように表現していました!)

⑨以前から名盤の誉れ高かった演奏でしたが、ヴァントなら北ドイツ放送soで十分と思っていたので、あえてブルックナーにベルリンpoは大げさではと聴いていませんでした。けれども、もっと早く聴いていればよかったという超名演奏でした。特にベルリンpoの金管のマスの音の凄さ。ffでは畏怖を感じさせられるほどの迫力!しかし、うるさく感じない。

番外はベートーヴェンの没後200年ということでクーベリックが9つのオーケストラを振り分けた交響曲全集。これも初出の時は高額で手が出なかったものです。リマスターされた演奏はどれも素晴らしい。

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番外 レコードプレイヤーの復活
さて、もうかれこれ20年ほどLPレコードから足を洗っていましたが、無性に聴いてみたくなって物置に眠っていたDENONのDP1200を引っ張り出してセッティングしてみました。あのいやだったスクラッチ音が妙に懐かしい。音も意外にいいのにビックリ。しばらく使っていなかったのに。これがアナログのいいところなのでしょうか。特に当時のアイドルものは(まだLPがとってありました)、CD化された折には何とも情けない音になってしまっていましたが、LPで聴くと高音がすごく伸びているような気がして艶っぽく感じて聴き惚れてしまいました!ああ、捨てなくて本当によかった。しばらくはまりそうです。

それでは皆さん、よい年をお迎えください。

by htskawa | 2020-12-31 22:40 | Classical CD
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